第九回「夏に雪が降る国で」前編
「夏に雪が降る国で」前編
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これは、ケーキに魔法が宿る国のお話です。
読み終える頃には、ケーキが食べたくなるかもしれません。
前編ー夏に雪が降る国でー
漆黒の国。
そこには、高い高い塔に、閉じ込められたお姫様がいました。
お姫様は、小さな窓から降り注ぐ夜の雫を集めていました。
それは、お姫様の唯一のお友達。
小鳥たちへの贈り物でした。
キュリュキュリュキュルキュル。
小鳥たちが窓辺にやってきた合図です。
お姫様は小鳥たちに夜の雫をあげることが、唯一の楽しみでした。
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ある日のこと。
小鳥たちは相談しました。
あのままずっと、閉じ込められていたらかわいそうだ。
なんとかして、お姫様を助けだそう。
そうだ、夜の女神様になんとかしてもらおう。
健気な小鳥たちは、夜の女神様の子どもだったのです。
いつも小鳥たちに優しいお姫様を、助けるために。
夜の女神様は、天馬を塔に差し向けました。
天馬にのったお姫様はついに、塔の外に出たのです。
お姫様がたどり着いたのは、今までみたことのない世界。
空から真っ白な宝石が降り注ぐ場所でした。
お姫様の旅のはじまりです。
見るもの、聞くもの、すべてが発見の連続でした。
しかし、来る日来る日も旅をするうちに。
お姫様はついに力尽きてしまいました。
つづく。
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